うつりゆくよしなしごと

ここは休止中です

株の方は救済されるのに社債(CoCo債)を無価値にするだとよ・・・

 

クレディ・スイスは19日、UBSによる買収の一環としてスイス当局の指示の下、160億スイスフラン(172億4000万ドル)相当のAT1債(その他ティア1債)を無価値化すると発表し、債権者から怒りの声が上がった。

 

AT1債は偶発転換社債(CoCo債)のひとつで、銀行の財務が悪化した際に債券の保有者が損失を引き受ける債券だ。 国際的な規制で、銀行の自己資本として算入できることから発行が進んできた。 米ブルームバーグ通信によると、AT1債の市場規模は世界で約2750億㌦に達するという。

 

保有債券の損失やAT1債のリスクへの懸念で投資家心理が悪化し、社債市場全体の価格下落につながりそうだ。

AT1債の価値がゼロになることに対して社債投資家からは不満の声も出ている。企業破綻時の弁済の優先順位は一般的に、AT1債は普通社債と比べて低いものの、株式よりは高いとされる。ただ今回の買収の枠組みは株式交換でクレディ22.48株あたりUBS1株を割り当てた。一定の損失はあるがクレディ株の価値がゼロにならないのに対し、AT1債が無価値となる。

 

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