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マージンデット(Margin Dept)証拠金負債と市場: 4 月にさらに 3% 増加し、記録的な傾向を継続

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マージンデット(Margin Dept)とは平たく言えば借金して株式を購入している額のことをいいます。

こうした追証の大量発生にともなう資金繰りで登場することになるのが、ほかの金融商品で利益が出ているものを売って補填するというやり方で、過去にも株価の暴落は他の資本市場の商品を投げ売りする動きに繋がることが非常に多く、結果的に資本市場全体が暴落に巻き込まれることになることが判っています。

こうした状況はミンスキーモーメントなどとも呼ばれますが、株の下落でなんの問題もなかったはずの金や仮想通貨などがそれに巻き込まれて売り込まれるというのは、やはり資金繰りから起きることが確認されています。

相場の暴落メカニズムというのは現在でもはっきりしないところが多いもので、ほとんどの市場参加者が可能なかぎりレバレッジをかけて借金で株の売買に向き合っている状況下では、一旦相場が下落しはじめるとその追証補填のために次々とほかの相場の商品が売られることになり、そのレベルが短期間で猛烈に加速する形で結果的に暴落を招くことになるのはどうやら間違いなさそうです。

市場空前のマージンコールが巻き起こるというのはまさに相場大暴落のひとつのインジケーターとなり、ここからの相場では相当気をつけなくてはならないことを示唆しているといえます。

こう考えますと暴落はいつでも起きることが理解できます。

直近の相場状況を見ていますとまだ大丈夫という感覚が強まりますが、突然相場が下落しはじめると様相が一変することも十分に意識しておく必要がありそうです。

 

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